本研究のねらい



高齢化社会において健康寿命の増大は重要

健康寿命:介護を必要とせず、自らの力で健やかに生活できる生存期間

寿命 - 健康寿命 = 介護期間 



国立社会保障・人口問題研究所
「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」
要介護の主要因は運動器疾患
  


厚生労働省「平成25年 国民生活基礎調査」
 
 
 


 

   
 
 

人工靱帯の開発のためには力学的ロバスト性が重要

使用環境(力学的ストレス+炎症によるストレス)において、常に一定の力学応答を示す能力(疲労特性)
力学的ストレス

炎症によるストレス



炎症を起こしにくい生体適合性材料:ハイドロゲル


「ソフトコンタクトレンズ」や「癒着防止剤」は
軟らかく、強度は低く、脆い

 

本研究のねらい:ロバスト強靱性ゲルの開発

  1. 動的・静的結晶によるロバスト強靭化の学理解
  2. 腱・靱帯におけるロバスト強靱性の理解
  3. ロバスト強靭性ゲルによる人工腱・靱帯の開発と実証実験
 


 
  

将来展望

高分子材料の破壊(疲労)の学理理解は高分子の持つ複雑性ゆえに困難
簡素な構造を持つゲルで理解できれば、ゴムやプラスチックにも有用